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マルグリット・デュラス(作家)

「そうよ、インテリは何でも上手だわ。

本を書くのも、料理も、庭仕事も、セックスも・・・」

 ― 愛人/ラマン 最終章 ―





この言葉を2年前、テレビに流れる映画PRのなかで耳にする。



確かに、センスのある男は、セックスも上手い。

テクニックではない。

相手のリズムを、そして呼吸を瞬時に感じ、合わせてくる。

そして、ズムーズに快楽へと導いてくれる。



彼女は、66歳にして、38歳年下の男性、当時28歳のヤン・アドレアを魅了し続けた。
 

彼女の名は、マルグリット・デュラス。

私が、この名を知ったのは、映画『愛人/ラマン』。

彼女の少女時代を描いた映画である。

『愛人/ラマン』以後も愛に生きつづけた。





マルグリット・デュラスは、1914年仏領インドシナに生まれる。

入植者の娘として生まれながらも、4歳のとき、父が死に、

豪華な官舎住まいから木造の家屋に移る。

植民地における最低の白人、白人より原地人に近い貧しい暮らしを続ける。
 


母親は将来に夢をいだき、長い年月にわたって貯金をした。

だが、詐欺にあう。

苦労の結晶である貯金をつぎ込んだ払い下げ分譲地は、

一年の半分は海水に漬かってしまう耕作不能の土地だった。

母親は借金をして、防波堤をつくった。

高潮により、一晩にうちに防波堤は崩壊してしまう。

母親は、みんなから軽蔑され、債権者に追い回され、

持ち物を次々と売り払っていく。





デュラスには2人の兄がいたが。

母親は、上の兄のみを寵愛し、彼のことになると、泥棒、暴力沙汰、不正行為、なんでも許してしまう。

デュラスは、下の兄が、上の兄の残虐な暴力に殺されるのではいかと怯た。

母親に愛されないという共感から、下の兄への近親相姦愛を抱くようになっていく。

そして、下の兄とタブー(性行為)を犯す。





憎悪と殺意の渦巻く家庭の重圧が、彼女を街に放り出した。

そして、売春へと身をゆだねていく。

高級乗用車の中国人を相手に、体を売る。

所有され、利用され、貫かれる。

性的快楽と欲望の淫らさへ入っていく。

デュラス、14歳のときである。

連れ込み部屋へ、母の借金と上の兄の借金(博打、アヘン)を返済するための金をとりにいく。

男の用意した札束の入った封筒をランドセルに入れ、立ち去る。
 




フランスに戻ってからも、数多くの愛人をつくり、恋愛遊戯を楽しみ続ける。

25歳のとき結婚する。愛人の子を産む。夫と離婚。





62歳になったデュラスのもとに、

彼女の熱烈な読者であるヤンというバイセクシャルの大学生から、毎日のように手紙が届くようになる。

それは5年に及ぶ。その手紙を彼女は読むが、返事はしない。

数多く贈られてくる読者からの手紙の一つにすぎなかった。





ある晩、彼女は思い切って、彼に返事をする。

「あなたのそばにいたいと思います・・・・・」

孤独な独り暮らしをする彼女にとって、

彼の出した数え切れないほどの手紙が大切なものとなっていた。

彼女はアパルトマンで、彼を待ち受ける。

彼はすぐにやってくる。

彼女のアパルトマンのドアをノックし、彼女がドアを開けて彼を招き入れる。

以来彼はずっと彼女のそばに居ることになる。

彼女が死ぬまでの16年間。

デュラス66歳、ヤン28歳。





38歳という年齢差から、私は当初二人の関係は、あくまでプラトニックだろうと予想していた。

違う。

出会った翌日には肉体関係を結ぶ。

66歳のデュラスは、その野生的魅力で彼を勃起させてしまう。

それどころか、彼は今まで自分はセックスをしたことがあったのだろうか、と自問するほどの異様な性的快楽を知るのである。




 
ヤンは、デュラスを浴槽にいれる。

体を洗う。シャンプーをしてあげる。

デュラスが身震いするとその肩にショールをかける。

彼女がよろめくと夜会の終わりにはささえる。

彼女の靴紐を結び直してやる。





デュラスは、ヤンが家族や友人と連絡をとるのを嫌った。

ヤン専用の電話を取り外す。

レストランのメニューも洋服も香水も、ヤンに選択権はない。

家の外に、ヤンのトランクを投げ捨てる。

「一文の価値もない男」とヤンを罵る。

人前であっても「役立たず、厄介者」と馬鹿にする。




デュラスのわがままきわまる横暴さに、ヤンは我慢できなくなる。

自殺したい衝動にかられ、ヤンは何度も家を出る。

そして、戻ってくる。


二人は、離れられない。




「いつだって運をかけるべきなのよ。なんでもやってみるべきなのよ」

「名声なんて実にくだらないものよ」





彼女はいかなる時も物怖じしない。

どんなことがあろうと諦めようとしない。

普遍的で真実でありたいと希求する。





私たちは、恋愛遍歴を肉体遍歴と誤解しがちだが、

「私は欲望を抱くごとに愛している」

と愛(熱情)をともなわないセックスを、肉体に対する犯罪だと嫌悪する。

彼女はいつだって真剣なのだ。

彼女の激しい熱情が、関わる人間に躍動感を与える。

彼女の濃密な内的世界が、溢れてくる言葉の数々が男どもを魅了していく。





世界的に有名な女流作家と若い男。

利用関係にあると思っていた。

二人の激しいぶつかりあいは、互いに命を与えていたと思う。

自殺願望の強い青年がはじめて愛を知り、

彼の存在が世界的な大ベストセラーを生みだしていくことになる。

デュラスは70歳を過ぎてからの作品のほうが多い。





私たち、特に女性は、潜在的に恋愛に年齢制限を設けてしまう。

年齢を超えた愛の形、肉体を超えた愛の形が、ここに存在する。





【DVD】

愛人(ラマン) 無修正版 
『愛人(ラマン) 無修正版』
出演:ジェーン・マーチ, レオン・カーフェイ
監督:ジャン=ジャック・アノー
フランス領インドシナ時代のマルグリット・デュラスを描く。


愛人/ラマン 最終章 
『愛人/ラマン 最終章』
出演: ジャンヌ・モロー, エメリック・ドゥマリニー
監督:ジョゼ・ダヤン 晩年のマルグリット・デュラス。
38歳年下のヤン・アンドレアとの愛の軌跡を描く。


二十四時間の情事 
『二十四時間の情事』
出演:エマニュエル・リヴァ, 岡田英次
監督:アラン・レネ



インディア・ソング 
『インディア・ソング』
出演:デルフィーヌ・セイリグ, ミシェル・ロンズデール
監督:マルグリッド・デュラス



【書籍】

愛人(ラマン) 
「愛人(ラマン)」
マルグリット・デュラス 文庫(1992/02)河出書房新社



北の愛人
「北の愛人」
マルグリット・デュラス 単行本(1992/02)河出書房新社



デュラス、あなたは僕を本当に愛していたのですか 
「デュラス、あなたは僕を本当に愛していたのですか」
ヤン・アンドレア 単行本(2001/05)河出書房新社




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コメント
この記事へのコメント
TBありがとうございました!
TBどうもありがとうございました。
「かくも長き不在」の作者が女性で、しかも「愛人/ラマン」の作者だとは知りませんでした。多数の作品を出しているんですね。
2005/06/25(土) 00:43:04 | URL | みりけん #-[ 編集]
ラ・マン
しばらく前にラ・マンを読みましたが、全然理解できませんでした。凡俗な私に理解できないわけが、ルルさんの文章を読んで分かりました。ありがとうございました。
2005/06/25(土) 06:26:49 | URL | kenji #-[ 編集]
はじめまして
はじめまして。TBありがとうございます。
陳腐な言い方ですが、デュラスは「女」であり「天才」だと思います。
後は、るるさんの書かれてある文章その通りだと思いますね。
2005/06/25(土) 09:50:46 | URL | G #-[ 編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2005/06/26(日) 01:09:32 | | #[ 編集]
すみません
上のコメント、別に後悔で構わないのに「秘密」押してしまいました。何気にローテクです…
2005/06/26(日) 01:13:05 | URL | lavecatchy #QXRaNfI.[ 編集]
デュラス、ヴェトナム
デュラスの生きた時代のヴェトナムを想像して、その粘つくような熱い闇のあるその土地に陶然となります。デュラスの文体のせいなんでしょうけど、それほどイメージ喚起力のある作家も少ないですよね。
ヴェトナム人がたとえば「サイゴン」(いまのホーチミン市)というとき、語尾をすこし伸ばすようにして「サイゴーン」と発音するのを聞いて、なんだかその音の響きに熱いヴェトナムの闇を感じたものです。

2005/06/27(月) 11:58:53 | URL | ケヤキ #-[ 編集]
ディラスの本は
「モデラート・カンタビーレ」しか読んだことないんですが、その背景にこんなに壮絶な人生があったとは。
こいつは読まなくちゃいけませんね!
2005/06/28(火) 11:32:52 | URL | ken #-[ 編集]
ヤンとデュラス
はじめまして、TBありがとうございました。
「最終章」の方の映画も観ましたが、ヤンとデュラスの関係は本当に壮絶ですね。デュラスのいくつになっても、男を惹きつける力というのには圧倒されるものがありました。
2005/06/29(水) 01:35:48 | URL | リカ #-[ 編集]
サイゴン
はじめまして。

私は若い頃にサイゴンに駐在たことがあり、デュラスの「ラ・マン」や「インドシナ」を観ると本当に懐かしく思います。

デュラスの退廃と哀れさが好きです。

2005/08/24(水) 12:58:57 | URL | alex #ll/q85a.[ 編集]
はじめまして
こんばんは、るるさん。
アルバム・ジャケットから壁紙を作ったり、本や映画の紹介をしているロッコレというサイト管理人のhenkenです。まだ出来て4ヶ月目ですから、ボチボチって感じですけど・・・・。

それでこの度、ちよっとメール送るところがなかったのでこちらに失礼して、報告をば、させて頂きます。

えっと、特になにも記載されていませんでしたので、勝手ではありますが、リンクさせて頂きました。

それで、甚だ簡単ではありますが「紹介文」書かせて頂きました。
もしお時間等々、ご都合付くようでしたら一度、ご確認して下さいませ。

んっと、ここに辿りついたのはデュラスを検索してです。
まだドキュメンタリー関係の本と小説を何本かしか読んでいませんが、彼女はとても「正直」で「在りのままの自分を出せる」人なんかな・・・「在りのまま」っていうのは強いようでいて、頼りなく、硬いようでいて、脆い、そういう儚いバランスの上に成り立っている。ってのが、今の、僕のデュラスの印象です。結構作品を書かれているデュラスですのでこれからどういう風に彼女のイメージが変わるか判りませんが、彼女の本は、読破したいと思います。ただ恋愛もの、よく理解できないから先行き、不安・・・。

こちらのサイトで紹介されている女性、僕は半分しか知らないけど、全部読んでみたい、知りたい、っと思える方ばかりですね。凄いです。余計なことかも知れませんが、リンドバーグ夫人の「海からの贈り物」読まれました?結構いいですよ。

っと言うことで、簡単ではありますが、リンクの報告、でした!

henken
2005/09/15(木) 21:24:46 | URL | henken #-[ 編集]
henken
リンクありがとうございます。
HP拝見しました。
音楽のサイトなんですね。
私は、ジャニス・ジョプリンの「サマータイム」が大好きです。
まだサイトが発展途上国なのですが、
いずれは、リンク集を作るつもりでいます。
そのときは、相互リンクさせてくださいね。
2005/09/17(土) 17:00:04 | URL | るる(管理人) #-[ 編集]
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